18万円のティラノサウルスを買った話

こんばんは、ふ凡社です。

最近、18万円するティラノサウルスのフィギュアを買った。

いざ買ってみたら、それはもういろんな意味で大変だったので、せっかくだから記録に残すことにする。みんなが18万円のティラノサウルスを買う時の参考になれば幸いだ。

「スタチュー」というカテゴリを知っているか

18万円のティラノサウルスを買うに至った経緯について、少し長いが聞いてほしい。

時をさかのぼること20数年前、映画『ジュラシック・パーク』をきっかけに、私は恐竜少年になった。そして、恐竜のフィギュアをどんどこ集めるようになった。

子供の興味は女心と秋の空ほどうつろいやすいが、私の場合はそのまま恐竜成人となり今に至る。

恐竜フィギュアはピンからキリまでさまざまあるが、中でも憧れは「スタチュー」である。

「スタチュー」とはフィギュアの1カテゴリで、(日本語訳の「彫像」からなんとなく推測できるように)これらは一般的なフィギュアに比べて高価でデカい傾向にある。

特に『ジュラシック・パーク』シリーズは世界的人気を誇る作品とあって、これまでもいろんなメーカーがスタチュー化してきた。しかしその多くが10万円~くらいの高価格帯であり、さすがに手を出せずに指をくわえてみているだけだった。

ところが2018年に、映画『ジュラシック・ワールド/炎の王国』が公開され、私はひとつ大きな問題を抱えることになる。同作のキービジュアルにもなった「ティラノサウルスがカルノタウルスを踏んづけながら咆哮するシーン」が、かっこよすぎたのである。

このシーン(画像はNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンのプレスリリースより)

映画館で、長年愛し続けてきたティラノサウルスの雄姿に目を奪われた私は

「このシーンをスタチューにされるとマズい」

と思った。そして、この懸念が見事に的中したわけだ。

映画公開から約2年後、同シリーズのスタチューを数多く手がけてきた「プライム1スタジオ」というメーカーが、件の咆哮するティラノサウルスのスタチュー化を発表。私も「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」と咆哮することになった。

こちらがスタチュー版。あのシーンが完璧に再現されている。(画像はプライム1スタジオのプレスリリースより)

「20万円を超えなければ買う、超えたらさすがに諦めよう」と決め、正式なリリース情報と価格が明らかになるのを待った。発表された価格が予算をはるかにオーバーしており、うなされる夢を何度も見た(本当よ)。

最終的に分かったお値段は18万1,390円 (税込)。ここまでくると「良かった、思ったより安い」となっているから人間不思議なもんである。

支払いが完了したらあとは待つだけ…とはいかない

高額商品ということもあってか、予約開始から販売までは1年以上の猶予があり、代金は商品発送までに全額支払えばOKというシステムだった。

「一世一代の買い物だし、せっかくだからニコニコ現金払いで支払おう」

と決め、「ティラノサウルス基金」をコツコツと積み立てて一括入金。さぁあとは届くのを待つだけ!ルンルン!!…とはいかない。

商品紹介ページによると、横幅が1m近くもあり、重さも25kgくらいだという。25kgつったら犬でいうとシベリアンハスキーくらいの重さである。

シベリアンハスキー

相当なスペースを専有することが予想されるので、ディスプレイ場所を確保することはもちろん、家族やパートナーなど同居人がいる場合は、関係各位に事前に丁寧に説明して理解を得ることが必須。マンションの建設と同じである。

無事もろもろの根回しを終え、敷地内での「ジュラシック・パーク建設の認可」が降りたところで、次はディスプレイ用の棚を探しにかかる。

一般的なフィギュア用の陳列棚で、棚板の耐荷重が30kg近くまで大丈夫なものなんてそうそうない。

そこで、オフィスなどで書類や機械などを置いておく用途に使われる「スチールラック」を導入することにした。フレームが金属製なので堅牢な上、棚板1枚あたり60kgまで耐えられるというからバッチリだ。

棚板一枚でこのサイズよ

四苦八苦しながら巨大なスチールラックを組み立て、ここでようやくティラノサウルスを迎える準備が整った。

ここがジュラシック・パーク建設予定地

次ページ:波乱だらけの設置編

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です