TUBEの「夏歌」研究レポート

TUBEのLIVEに行ってきた

かくして9月3日、TUBEのLIVEを無事観ることができた。

結論から言うと、良すぎて凄くてたまらなかった。

こちとらベストアルバムを通しで聴いたくらいの解像度。TUBEメンバーの人柄や、ファンのみなさんの空気などもほとんど知らない状態でいきなりハマスタにツッコむ訳だから、正直なところ大変緊張していた。

ハマスタは広大なスタジアムがほぼ満員御礼状態で、3年ぶりのコンサートをTUBERのみなさんが心から待ち望んでいたことがひしひしと伝わってくる。

座席の位置も確認せずチケットを取ったのだが、ステージの真正面のスタンド席という、初心者にはもったいないほどの良ポジションで驚いた。

LIVEが始まると、てっきりステージから登場すると思っていたTUBEメンバーは、なんと私が座っていたスタンド席近くの花道側から現れ、そのまま花道に用意された4人乗りの自転車に乗って、ステージにキコキコと向かっていくではないか。

前田さんが自転車の一番後ろに腰掛け、歌いながら煙が噴射するバズーカを観客席に向かって飛ばす様を見て、私は一瞬でTUBEのコンサートのテンションを理解した。ああ、これは温かいやつだ。

明るく楽しく熱気にあふれ、小粋で人情味がある。言葉を選ばずに例えると、親戚のおっちゃんたちによる、毎年恒例の地域参加型の催しに参加したみたいな懐かしさを感じた。

前田さんのMCは、ちょっとニヒルでこれまた人間っぽさにあふれている。

観客席の一体感も素晴らしかった。腕に巻くタイプのライトが配られて、コンサートの進行によってそれがさまざまな色に光る演出があったのだが、セトリが一区切りして少し静かになったタイミングで、観客席の端のほうから、だれが言うともなく青いライトのウェーブが起きた。光の波が会場を通り過ぎ、まさに会場が海になったような景色だった。

今回は「2年前にできなかった35周年をここで」ということで、TUBEの楽曲の中でも代表曲を詰め込んだセトリだったこともあり、ベストアルバムの中に収録された曲が相当多かったのもうれしかった。初心者として「あっ！この曲知ってる！」の数が積み重なると、どんどん緊張感もほどけていく。

こんな具合に、TUBEのメンバーもファンも完全にツーカーで互いのセッションが紡がれていく様子は大変心地よかった。Twitterにも書いたが、初めて行ったのに、もう何年も前から毎年参加しているみたいな気持ちになった。

コンサートが終わった後も興奮冷めやらず、今の今まで私はTUBEばかり聴いている。まだまだ聴いたことのない名曲との出会いを楽しみながら、来年もまたハマスタに行けたらよいなと思う。