TUBEの「夏歌」研究レポート

TUBEっぽい詩を書いてみる

夏3年分をかけてTUBEの夏歌の歌詞を何度も読みかえし、その特徴を探り、記録してきた結果、私の頭の中は、TUBEの紡ぐ言葉で溢れかえっている。

今なら、さながらデータを取り込むごとに精度を高めていくAIのように、TUBEの夏歌っぽい詩を書ける気がする。研究の集大成ともいえる試みの結果を、とくとご覧いただきたい。

真夏の夜は君と!

作詞:ふ凡社

太陽SUN SUN!

飛び出せ バンバン!

アツい浜辺に繰り出せば

今年も君は 渚のビーナス

 

魅惑のシルエット 天使の微笑み

すれ違うライバルたちが振り返るね

でも君の隣には俺!

 

泳ぎつかれて一休み

防波堤に腰掛けりゃ

海風が君の髪をとかす

さりげなく触れる肩にDOKI DOKI

 

でもWAY?

ふいに見せる寂しい瞳

まだアイツを引きずってるの?

弱気になっちゃ DAME DAME

口説いちゃえ 俺との海はどう?

 

ジェラシー渦巻く on the beach

恋して逃して止まらない

灼けた素肌にジラされて

真夏の昼は君と!

 

情熱 ZIN ZIN!

溶かして ジャンジャン!

赤いリップに見とれれば

今年の君は 涙のビーナス

 

あの日のリグレット 悪魔のささやき

言い出せぬ本音ばかりがもどかしいね

でも君の心には俺!

 

遊び疲れて一休み

ルーフトップに日が暮れりゃ

海鳴りが君の心乱す

妖しげに揺れる胸にDOKI DOKI

 

でもNO!

触れられない心の痛み

もう忘れたって言ったじゃん!

チャンス逃しちゃ DAME DAME

誘っちゃえ 今夜一緒にどう?

 

ジェラシー渦巻く on the beach

愛してもつれてたまらない

濡れた素肌にイカされて

真夏の夜は君と!

 

ジェラシー渦巻く on the beach

恋して逃して止まらない

灼けた素肌にジラされて

真夏の朝を君と!

いかがだろうか。作詞のいろはを全く知らないまま作ったので、曲として成立するかは別として。少なくとも、内容や構成・展開的には、かなりTUBEっぽい詩になったのではないか。

この曲は、TUBEの夏歌の中でもオーソドックスな恋愛ソングをイメージして作った。

恐らく失恋ソング、元気いっぱい夏を楽しもうソング、傷付いた人に寄り添うソングなどなど、「それ以外のテイストで作ってみせよ」と言われたら、多分できると思う。

一編の成果物をもって、TUBEの夏歌研究はフィナーレを迎えた。

TUBEと過ごした3年目の夏の終わりに

2022年8月31日、私は仕事を休んで江ノ島に向かった。

記事の公開日に、TUBEの夏歌を聴きながら湘南を歩くと決めていたのだ。

なんてったって、3回もTUBEとどっぷりの夏を過ごしたというのに、最初に設けた縛りのせいで原曲を聴けていない。TUBEが紡ぐ詩を穴が開くほど眺めながら、「この曲はどんなメロディーなんだろう」「ああ聴きたい聴いてみたい」と焦がれ続けてきたわけだ。

もういいよね?聴いてもいいよね?

この日のために、TUBEのベストアルバムも購入

片瀬江ノ島駅を出た瞬間にiPodを開く。ちょっと震える指で一曲目の『シーズン・イン・ザ・サン』を流し始めた時、肌がZAWA ZAWAと粟立った。

ボーカルの前田亘輝さんのパワフルで甘く切ない歌声、熱気溢れるメロディ。

よく晴れた空、水平線に浮かぶ入道雲。

海に向かって笑顔でかけるカップル、パラソルで休む渚のマーメイド、浜辺に寝そべってサーフィンのレッスンを受ける若人、江ノ島に向かう橋でセルフィーする制服姿、シーキャンドルの近くを飛ぶトンビ…

良すぎる砂文字

そう、目に映る全ての景色がTUBE。

「あぁこれこそが、俺が追いかけ続けたTUBEの夏なんだ」

としみじみ思った。TUBEの夏歌が、研究対象・宿題から「大好きなアーティストの歌」に変わった瞬間だった。

・年代による夏歌のテーマの変化

・作詞者の違いによる言葉の変化

・夏歌とメロディの傾向

・曲が作られた背景のエピソード

・TUBEは夏歌以外では何を歌っているのか

などなど、今回の研究で拾えなかったテーマ・角度はまだまだたくさんあるが、TUBEについて知らないことは、これからゆっくり知っていけばよい。

何度何年夏を歌い続けても、TUBEの夏に一つとして同じ夏は無かった。実はこの記事を書いている3年の間にも、TUBEは新たな夏歌をリリースし続けていた。TUBEの夏はまだまた終わらないのだ。最後に、TUBEの夏歌を象徴するフレーズとともにさよならだ。

心熱けりゃいつでも夏さ

TUBE『Smile』より

 

(追記)TUBEのLIVEに行くことにした

記事を公開してから、ありがたいことにTUBEのファンの方々に多くの反応をいただき、恐縮しきっている。ありがとうございます。

そんな中、Twitterのリプライで9月3日に横浜スタジアム開催されるTUBEの野外コンサートのチケットがまだ買える、という貴重な情報頂いた。

「今乗らずしていつ乗るんだ、この波のTUBEに」

ということで、即チケットを購入。3日後、TUBEの生歌を聴きに行く機会をゲットした。今から興奮が止まらない。改めて、ありがとうございます。

次ページ:TUBEのLIVEに行ってきた

14 件のコメント

  • はじめまして。
    いや~、素晴らしい!感慨深いですねえ。
    永久保存版にしたいですね。こりゃ。
    最後の歌詞なんて、そのままいただきましょうか、なんて、ほんとTUBEそのものですわ。
    2022年9月3日のハマスタライブ、どこかで観てるんでしょうなあ。

    いや~、読み応えありましたね。

    最高です!

    あ、私もTUBEファンでございます。

    • おきた様
      コメントありがとうございます!最後の歌詞は「ファンの方から見たらお粗末なものかもしれない」と半ば恐れながら作ったので、そう言っていただけて本当にうれしいです!ハマスタライブを前にドキドキが止まりません

  • TUBEファンです。
    研究(宿題)読ませて頂きました。
    TUBEファンとしてはとても興味深い内容でした‼️
    本当に大変な作業だったと思います
    実際に曲自体を聴いてどう感じたか…気になる。
    私も野外参加します
    一緒にライブ楽しみましょう❣️

    • 夏子様

      コメントありがとうございます!CDを聴いただけで感動に打ち震えているので、いきなりLIVEに行って心は耐えられるだろうかとやや心配なくらいです(笑)夏子様も行かれるとのこと、楽しい時間になること祈っています!

  • ふ凡社さま
    昨日朝こちらにたどり着き食い入るように読みました!三年ですか!お疲れ様でした!
    きっとTUBEのメンバーさえも気づいていないだろう考察。なかでも【TUBE節】にはうなずきながら拝見しました~
    明日は三年ぶりね横スタです(^-^)お互いに楽しみましょう~

    • うさお様
      コメントありがとうございます!読んでくださったファンの方からも「TUBE節」について共感の反応いくつかいただいていまして、やっぱりファンの方もなんとなく「TUBE節」の存在を感じていた方がいらっしゃったのだなと思いました。LIVEにも行かれるとのことで、一緒に楽しめると良いなと思います!

  • ふ凡社 鈴木様
    はじめまして!シェアさせていただきました牛島です‼️
    チューブから来ましたが口紅平家物語やらクルトンやら、底なし沼な世界なのでこれから楽しみに拝読させていただきます!
    9/3楽しみです!

    • 牛島様
      コメントくださり、またシェアもしていただき感謝申し上げます!
      他の記事にも興味を持っていただけたこと大変うれしく思います。好奇心に任せて変なことばかりやっているブログではございますが、よろしければ今後ともどうぞよろしくお願いします!

  • 感動しました。
    明日(9月3日)、横浜スタジアムにてお会いしたいですね。
    お作り頂いた「TUBEっぽい詩」は本当にTUBEっぽい感じがしましたが、何故か頭に浮かんでくるフシがワンサカ娘の「レナウンの唄」だったりして、もうそれ以外思いつかなくなってしまった(笑)。

    今後のご活躍をお祈り申し上げます。

  • TUBEの歌詞についての考察は、過去に「夏」や「海」などの言葉に注目したものはあったものの、あの夏~系のものを夏の歌とするかや、言い回しについて扱うものは初めて拝見しました。
    大変な作業だったと思われます。お疲れさまでした。

    ところで、『Purity~ピュアティ~』は1997年の楽曲です。
    お節介ですみませんが訂正していただきたく思います。

    ぜひこれからは、歌詞だけでなく前田亘輝のボーカルとメンバーのサウンドが一体となった楽曲をお楽しみください。

    • サマー・ボーヤ様
      コメントくださりありがとうございます!また、『Purity~ピュアティ~』のリリース年が間違っていたこと、大変失礼頂きました。修正いたしました。ご指摘いただき有難うございます!
      これから、記事の答え合わせをするような気持ちで、TUBEのサウンドを楽しみたいと思います!

  • すごい研究レポートです!
    お疲れ様でした。
    TUBEファンでもなかなかここまでできないと思います。
    横浜スタジアムライブの感想も、どこかで書いてください。

    • 酒林朱夏様
      コメントくださりありがとうございます!
      スタジアムライブも本当に素晴らしく、改めて感想を追記させていただきました。こちらも機会あればぜひご覧いただければと思います!

  • はじめまして。
    とっても感慨深いレポート、拝見しました。
    私より全然ファンになってませんか?(o^-^o)
    いつか私たち仲間とも交流を持っていただけると嬉しいです。
    もう、みんな会えるのを待っています
    ライブも参加して楽しめたようで一緒に感動してくださってるようで嬉しいです

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です