―ふ凡大陸Vol.4― 「レンタルできるフリー素材のおっさん」真崎真幸

ふ凡社代表取締役UFJ
(Ultra Fujiyama JUMANJI)
の鈴木です。

突然だが、あるフリー素材サイトから取ってきた、こちらの画像をご覧いただきたい。

この素材のタイトルが分かるだろうか。

「プレゼントをもらう」?
「プレゼントに喜ぶ男性」?
「照れる男性」?

一般的なフリー素材サイトなら、こんなタイトルがついているところだろう。残念ながら、どれもぶっぶーだぶっぶー。正解は

プレゼントをもらって嬉しいリアクションがへたなやつ

でした。細かいわ。設定が細かいわ。使うタイミング限られとるわ。

最近こんな感じで、元来脇役だったはずのフリー素材にユニークな付加価値をつけて他社との差異化を図るサイトが増えている、が!

今回はフリー素材サービス各社の生き残り戦略について熱く語る記事ではない。↑の「プレゼントをもらって嬉しいリアクションがへたなやつ」氏の人物像に迫る、まさかのインタビュー企画だ

日常のそこかしこに潜むふ凡人たちにその生きざまを聞くシリーズ「ふ凡大陸」。今回は広島を拠点に、フリー素材をやったり、おっさんレンタルをやったり、ブログを書いたり、漫画の方言指導をしたりとにかく色んなことに手を出している真崎真幸氏に、謎の経歴を聞いた。

3回も落とされてフリー素材デビュー

※今回ふ凡大陸初の試みとして遠隔取材を決行したため、真崎氏の生写真がない。せっかくなので、真崎氏のフリー素材を使いまくりたいと思う

鈴「真崎さんはブログやtwitterを見る限り、ネット上で本当に色んなことにチャレンジしてますよね。始めたきっかけはなんだったんですか?」

真「始まりはおっさんレンタルからですね。もともと広島で社会人サークルの代表みたいなのをやってたんですが、同時に何か一人でも活動できることをやりたいなと思ってたんです。

そんな時、ドラマ『ゆとりですがなにか』に、おっさんレンタルの代表がモデルになった登場人物が出てきて、気になったから調べてみたら、代表が書いた本を見つけたんですね。読んでみたら面白くて、感想を代表にメールで送ってみました。そしたら『一緒にやりませんか』って話になって。」

※おっさんレンタル・・・「イケてると勘違いしているおっさんを1時間1000円からレンタルできるサービス」。全国津々浦々、様々な経歴を持つおっさんの中から気になるおっさんを選んでレンタルし、やってもらいたいことを依頼できる。

鈴「いきなり代表に直で連絡したんですか!」

真「はい笑」

鈴「いやぁ、しょっぱなからアクティブですねぇ。真崎さんのもとにはどんなレンタル依頼があったんですか?」

真「瀬戸内近辺でレンタルできる人が少なかったからか、『観光案内してください』っていう依頼があったり、オーソドックスに『恋愛相談に乗ってください』とか。中でも『映画の応援上映に一緒に参加してください』ってのは面白かったですね」

鈴「応援上映?不思議な依頼ですね」

真「えぇ。なんか、『劇場を少しでも埋めたい』っていう願望があるって言ってましたね笑。ほかには、『悩み聞いてほしいから、新幹線代出すんで福岡に来てください』って言われて行ってみたら、逆に僕が案内してもらうことになったりとか」

鈴「何それ超楽しそう!」

真「楽しかったですね笑。ほかにも、漫画家さんから『作品のための方言指導してください』ってのもありましたね」

鈴「そんな依頼まで!ちなみに、なんていう作品ですか?」

真「『広島妹 おどりゃー! もみじちゃん!!』っていう4コマ漫画です。角川コミックスさんから単行本化もされてますよ。巻末に僕もちょっぴり登場します」

鈴「何それすごい!いやぁ、噂には聞いてましたが、おっさんレンタルの依頼って本当に多岐に渡るんですね。その後は、どんなことを?」

「微妙なアへ顔」な真崎氏

真「おっさんレンタルの活動は1年で契約満期終了しました。おっさんレンタルをやるにあたって、レンタルする人も私の人となりが分かったほうがいいだろう、と思ってブログやTwitterを始めたんですが、契約が終わるころには、そっちも楽しくなっていました。

で、せっかくネット上に顔出しもしたことだし、顔を出してる人にしかできないことをやろうと思ったんです。」

鈴「あ、まさか」

真「そうです笑。フリー素材の『ぱくたそ』さんがモデルを募集してたんで、応募してみたんです」

鈴「そういう流れだったんですね!採用されるまではどれくらいかかったんですか?」

真「実は私、3回落とされてるんです。最初の2回はメールを送っても返信が来なくて、3通目でようやく代表から選考の連絡が来て」

鈴「3回も!一筋縄ではいかなかったんですね※」

※ぱくたそさんの採用率はなんと1%ほどだそう。超・超・超狭き門なのだ!

真「3回目も、結局最終選考で落とされて。代表から『真崎さんの情熱は伝わったから、次機会があればお願いします』って言われて、お祈りされたな~って思いました。そしたら、半年後くらいに代表からまた連絡が来て

鈴「なんと!」

真「ぱくたそさんがある企業とコラボすることになって、代表が先方に僕のことを話してくれたみたいなんです。そしたら、先方から僕を使いたいって希望があったらしくて。晴れてフリー素材デビューすることになりました。」

鈴「そんなドラマみたいな展開あります!?しかし真崎さん、ホントに行動力の化身ですね…」

「挫けず何でも頑張るマン」の真崎氏

真「周りの人からも言われるんですよ。『ふつう3回も応募しないだろ』って苦笑。でも、しつこく思われるのなんて一瞬ですし、僕strong>私みたいに地方にいる人間は、うるさいくらいにアピールするのがちょうどいいだろう、ってのが持論なんで」

鈴「素敵な姿勢ですね」

真「ありがとうございます。そんな気持ちで動いてみることが、結果として色んな縁につながっているというのはありますね」

真崎氏の野望

「無言で悔しさを滲ませるメガネ君」の真崎氏

破竹の勢いで自分の世界を広げまくる真崎氏。面白いネタだらけの過去を聞いたところで、話は彼の未来についてに移る。

鈴「真崎さんは、これからやってみたいことってありますか?」

真「動画コンテンツに出てみたいですね。自分で言うのもなんですが、僕は一度対面で会ったら好きになってもらう自信があるので笑」

鈴「確かに、真崎さんは動画との親和性高そうですね!実際、動画進出に向けて具体的な話が進んでたりするんですか?」

真「実は、ぱくたそさんがきっかけで、動画コンテンツに出てみないかっていう話もいくつかきたんです」

鈴「なんと!では、近い将来実現しそうですね」

真「だといいですね笑。色んな場所に顔を出して、地元とかで少しずつ信頼を作っていって、ローカル番組のレポーターとかいいなぁと」

鈴「真崎さんは、次やりたいことの具体的なイメージが明確だからこそ色んな事にぶいぶい挑戦できるんですね」

真「そうですね。マグロじゃないですけど、常に何かしら動いていたい、みたいな笑。こんな感じですから、何がしたいのか良くわからない、っていう声を頂いたりすることもあるんですけど、一度きりの人生ですからね!」

鈴「その思い切り、素敵です!近い将来の話からさらに進んで、『人生で到達したい目標』みたいなものはあるんでしょうか?」

真「そうですねぇ、これは憧れなんですが、雇われじゃない生き方をしてみたいってのはありますね。ただ、脱サラに向かって努力をするというよりは、色んなことをやっている内に縁が繋がって、結果としてそうなったって感じがいいなと思います」

鈴「ドラマチックな来し方を話してくださってありがとうございます。最後に、一言メッセージをもらえますか?」

真「私は、誰かにとっての“きっかけ”になりたいんです。『真崎に会ったから、○○するようになりました』みたいな。だから、あった人からそんな報告を受ける時が凄くうれしいですね。これからも、こんな気持ちでやっていこうと思います」

「ゲラゲラ笑うエンジニア」な真崎氏

うーん、面白い。なんてファンタスティックに面白い人なんだ。真崎氏がこれから先、楽しく快活に人生を開拓していく姿が目に浮かぶようだ。全国津々浦々に、真崎氏のような面白き“ふ凡人”がまだまだたくさんいると思うとロマンティックが止まらない。

ちなみに、真崎氏は、レンタルおっさんの活動の後、個人で「レンタル広島さん」というサービスをやっている。つまり、今でも真崎氏をレンタルすることができちゃうのだ。

広島近辺に行った際は、ぜひ真崎氏をレンタルしてみてほしい。元気をチャージしてもらえること請け合いだ。

(ふ凡社編集部)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です